「100 colors」は、2013年に始まったインスタレーションシリーズです。
各作品は、私自身がつくり出した100色によって構成され、
色そのものによって空間を形づくっています。
色は、表面を彩る装飾としてではなく、
立体的な要素として扱われます。
重なり、繰り返され、ときに空間に浮遊することで、
空間を仕切り、構成し、新たな場を生み出します。
100色を同時に目にすることは、私たちの日常にはほとんどありません。
100という数は身近でありながら、その体験は決して日常的なものではないのです。
色は無限に私たちの周囲に存在しているにもかかわらず、
一つの空間に百色が同時に集まる体験は、ほとんどありません。
最初のインスタレーションのために、私は独自の100色のパレットをつくりました。
以来、このパレットはシリーズ全体を通して使用され、
色は一貫した言語として機能しながら、
それぞれの空間が固有の物語を語っています。
1995年、初めて東京を訪れたとき、
街の中にあふれる色が、まるで三次元のレイヤーのように
浮かんで見え、私は強い感動を覚えました。
まるで初めて色を見たかのような体験でした。
この出来事が、私の色への関心を呼び覚まし、
「色切/shikiri」という概念の出発点となったのです。
一目で視界に入る100色は、身体の中へと入り込み、
人々を空間の中へと誘います。
色を見る、触れる、感じる──
その感覚を、全身で体験してほしいと考えています。
東京での発表を皮切りに、「100 colors」は
さまざまな環境や都市へと展開され、
世界各地で発表される
サイトスペシフィックなインスタレーションシリーズとして、
今もなお広がり続けています。
色には、特別な力がある。
エネルギーを与え、感情を呼び起こし、よろこびをもたらす。
色は、人の心を動かすことができると、私は信じている。人間は、約100万色を識別できると言われている。
けれど私たちは、日常の中で、
ほんの限られた色しか意識せずに生きている。もし東京に来ていなければ、
私は色を意識することはなかっただろう。
ここで、色がいかに深く
私たちの周りに存在しているかに気づいたのです。色はあふれています。
街に、空に、木々に、鳥に、
家の中に、パッケージに、食べ物に。
それに気づいたとき、
世界の見え方は、静かに変わりはじめます。「100 colors」を通して、
目で、身体で、すべての感覚で、
100色を一度に受け取ってほしいと願っています。この体験が、
すでに身のまわりに存在している色に気づき、
そこに宿る感情を感じ取る
きっかけとなることを願っています。
「私にとって、色は空間とエモーションをつくるための媒体です。」
「色を通して、人々にエモーションを感じてもらいたい。」
「色を、からだ全身で感じてほしい。」
「色は普遍的で永遠であり、ボーダーレスで無限。
色は多様性を表し、色は無限の可能性を表します。」
「色は、すごくパワーがあります。エネルギーを与えたり、色々なエモーションを感じさせたり。色は人々を笑顔にする力があると思います。」
「 色はエモーション。」
「『マルチカラー』が、私の好きな色です。」
― エマニュエル・ムホー