2023
Lumière
パリ(フランス)
パリ最大のオフィスビルであるルミエールは、パリ中心部へのアクセスに優れた東部ビジネス街「ベルシー」に位置している。建物は7階建てで、壮大なアトリウムでつながった2つの棟に分かれている。
「TIMELINE」は、多くの人々が行き交い、多様な人生の瞬間が交錯するアトリウムという空間を象徴するサイトスペシフィックな常設アートワークである。この作品は、エマニュエルの100色シリーズの47番目であり、フランスでの初めての常設作品となる。
アトリウムのガラス屋根からのぞく印象的な空から降り注ぐ太陽の光にインスピレーションを得たこの作品は、建物を貫ぬく太陽の光とその光が照らす時の流れを、抽象的に可視化したものである。100色で表現され可視化されたその光の筋は、空間の多様性と輝きを浮かび上がらせ、人々へ喜びと感動をもたらす。
作品のパーツは西暦をモチーフとした3200個の数字で構成され、2023年現在から空に向かってエンドレスに続くかのように未来の西暦を描いている。これは作品のタイトルである「TIMELINE」をダイレクトに表現したものであり、未来へ積み重ねていく時の流れを人々に感じさせる。作品の下部は白で表現した2023年現在からはじまり、その後の未来を100色で表現、その高さは18メートルに達する。
「TIMELINE」は人々の日常に光を当て、他者との新たな関係や未来への希望を模索する私たちを導く一筋の光となり輝き続ける。
※100 colors no.47 「TIMELINE」は100 colorsインスタレーションシリーズの第47作目である。
photos : THEO BAULIG / RAPHAEL METIVET